‘気功の話’ カテゴリーのアーカイブ

AST気功と医学の話し

2018年3月27日 火曜日 投稿者:nobu

AST気功の施術には、ある程度の解剖学や生理学の知識を知る必要のあるものがあります。

例えば糖尿病に対する施術の場合、まずは膵臓に対して臓器の改善をよく行い、その機能に対してインスリンの産生を気の働きをもって促す施術をいれたりします。その他に肝臓も施術するのですが、これは糖の取り込みや放出を行っているのが肝臓であるからであり、少なからず肝臓の状態が病気と関わっている為です。又全身の血液に対して気の技術による透析(血液の濾過)なども行います。

このようにASTには様々な病気に対して医学的な病気のメカニズムを考慮しながら気で改善を図っていく方向性があります、しかし、気を操る意識は実に簡便な独特の趣もあり、そこは医学というより古来から伝わるという側面があるように思います。

咳に対する気功の施術

2017年5月17日 水曜日 投稿者:nobu

せきが止まらないという症状に対し気功ではどのように施術するか?

先ずは単純に〝咳止めのカイロ″という技法があります、のどや気管に対して止め(この場合咳を)というやり方で気を作用させます。

そして咳のでる原因に対しての施術も必要です。咳の原因として多くは気管支喘息、逆流性食道炎、後鼻漏などを考えます。当然診断は病院で診てもらいますが上記の原因それぞれに気功の施術場所や行う内容が全く異なります。

 

 

便秘の気功

2017年5月8日 月曜日 投稿者:nobu

便秘とは、週に3回未満しか排便が無い状態、あるいは便が硬い、強くいきむ、残便感、腹部の不快感などがあって排便が困難な状態をさします。

60歳未満では特に女性に多く、その理由が女性ホルモンによる大腸の動きを緩める作用によるものと考えられています。60歳以上では男女ともに多く、80歳を超えると男性に多いようです。

気功で便秘の改善をどのように行うか?まず大腸に対し便の排泄方向にさするような形で気を作用させます、その上で大腸に線を引くように気を引いたり、大腸の筋力をup、大腸の蠕動運動を気で促進させるなど様々な技術を組み合わせていきます。

気功の効果は施術後すぐでる場合もあれば、時間をかけて徐々に改善していく事も多くあります。いずれにしても便が一回でればいいのでは無く、継続して便秘が解消していくことが重要です。

気功で薄毛はよくなるか?

2016年9月3日 土曜日 投稿者:nobu

時々、患者さんから気功で薄毛は治りますか?と質問があります。私は「施術はしますが治るかはわかりません」と答えます。

施術といっても頭皮の血流に気を流して、血行を改善するのがメインです。ですので時間もあまり要しないのでサービスでチョット追加します。その結果はどうか・・・ずっと続けて施術する方がいないのでわからないのが実際です。メインの病気を改善するのが本筋ですので。

薄毛や抜け毛は遺伝や加齢、ホルモン、ストレス、食生活、頭皮のケアのやり方など様々な要素が影響しています。やはり血管や皮膚、免疫など体の状態が健康である事が第一です。頭の皮膚だけ別物扱いにしない事です。そこだけ過剰に脂分を取り除いたり、薬剤を投じたり、マッサージの刺激を与えすぎるのは疑問です。

野菜を作るとき土の状態を整えるのが大切である事に似た感があります。はえてくるものの状態はその大地の状態を反映しているのが自然の理と思います。

 

耳鳴りの気功治療

2016年8月1日 月曜日 投稿者:nobu

耳鳴りは高齢の方に多いのは確かですが、最近では30代や40代といった若い人もおられます。耳鳴りには自覚的な耳鳴り他覚的な耳鳴りがあります、実際に音が無いのに音が聞こえてしまうのが前者、自分の血液の音や筋肉の収縮音などが聞こえてしまうのが後者です。

聞こえる音は、ジージー、キーン、ザーザーなど高い音から低い音まで人により様々です。よく金属音やせみの鳴き声などと表現されたりします。

原因は耳の病気によるものを除けば、耳の周りの血液の流れの乱れ、動脈硬化、疲労やストレス、加齢などと考えられますが最近は難聴との関連性も指摘されています。簡単に説明すると難聴により、脳は音をもっと聴こうとして感度をあげる、その為普通聞こえていない音まで認識してしまうという事です。GUM06_CL19010

実際私どもの治療では、耳鳴りの方への治療は、耳周りの血流の改善や音を伝える耳小骨、音を電気信号に変える蝸牛という箇所の活性化、その他脳全体の興奮を鎮める治療など織り交ぜて行います、つまり難聴の改善も行うわけです。

若くて耳鳴りがある場合はストレスの影響や、やはり難聴(イヤホンの使い過ぎなど)を考慮したほうがいいように思います。

治療がすぐ効く症状

2016年6月28日 火曜日 投稿者:nobu

無理な動作をして筋肉や腱などを痛めてしまう事があります。

例えば、筋力があまり強くない方が重い荷物を持って背中の肩甲骨のあたりを痛めるなどした場合、
おそらく菱形筋という筋肉か僧帽筋という筋肉がチョット炎症を起こしたような場合。

気功の治療は痛みのある部分の筋力を徹底して引き上げるように行います。意外に施術が終わったと同時に
痛みが解消している場合も多く、喜ばれます。

なるべく症状が起きてすぐに施術したほうが治りやすいようです。

気功の自己治療

2015年10月31日 土曜日 投稿者:nobu

今回は自分自身に対する気功について書こうと思います。

我々の施術する気功は基本他者に対して行なう技術です、自分の健康の為にならないか?といえばそうでもない、自分を治療する事も可能です。例えば慢性胃炎であれば、他者に対して行うのと同じく自分の胃の気の状態をプラスにすべく治療していく事で改善を実感できます。

最近では自分の弱い部位(臓器など)の筋力を徹底して上げる方法が教えられ、自己管理に役立てています。

我々の気は常に自分の周りをまわっている為普通の人に比べ病気はしにくいようです、とはいえ生活習慣や遺伝、環境因子による発病のエネルギーはそれを超えるものも数多く、又加齢による老化には逆らえないものです。気功師といえども定期的な検査を受け生活習慣を正す事は当然で、それプラス自己治療によって健康管理を行うことが大切と思います。

慢性腰痛

2015年7月14日 火曜日 投稿者:nobu

先日のNHKスペシャルをご覧になった人は多いのではないでしょうか、原因不明の長引く慢性腰痛の原因の一つとして、脳のDLPFCという部位の活動低下が疑われるという内容でした。そしてその対策として、痛みへの恐怖を和らげる為のビデオを見せる事や反る動作を行う事、専門家の認知行動療法をうけるなどがありました。

DLPFCは以前うつ病の原因部位としてもクローズアップされておりました。脳の左前にある背外側前頭前野というのが日本語ですが、うつ病でもこの部位が活動低下しているようです。

もう一つ脳にある、痛みを和らげる部位として側坐核という場所の活動低下も指摘されておりますね。

当院でも数年前から慢性痛の患者さんに対しては頭部の気功の施術も行っています、頭がスッキリするとか疲れがとれたなどの感想をいただきますが、実は患部の痛みの緩和にも役立っているのです。

 

便秘に対する気功は

2015年2月13日 金曜日 投稿者:nobu

当院で行っている治療に便秘があります、気功でどのように改善を図るのか?チョット紹介します。

便秘の原因は大腸の問題、食生活の問題、運動不足など習慣の問題、ストレスなどからくる神経の問題など、人により様々です。

便は細菌の死骸や腸の内壁のはがれたものや食物のかす等ですので、あまり食べていなくてもでます。そしてどうやって出るかですが、腸壁の運動で押し出されます(歯磨き粉をチューブから押し出すイメージ)

その大腸の運動を促す事ができれば出る可能性が高まります。ASTの気は臓器の機能に働く事ができるので、そのような腸の運動に気を働かせていきます。しかもそれを患者さんの脳からの指令を補強させる形で行う場合もあります。

便秘は気功で取り組みやすく効果も出やすいと感じます。但し大腸にポリープなど出来ている場合もあるので、まず病院で検査をお願いしています。

淡々と行うことの意義

2015年2月3日 火曜日 投稿者:nobu

先日あるテレビ番組でアメリカで「神の手」とよばれている、金属加工分野の職人の方が出演していた。

寡黙な人で黙々と作業され、すばらしいその仕事が紹介された。

そして質問者の「手先で感じながら作業するのか?」との問いに対し「ただ弱い力で一定の時間行うだけです」との回答、皆よく解らないといった雰囲気が面白かった。

しかしこの職人の方の姿勢は我々の治療でも言われることで、〝患部を治す事に執着することなく淡々と力を入れずに一定時間施術する″といった教えに一致する。

ああしよう、こうしようと力んでいてはいい成果は得られないのは実感します。淡々と地味な作業が大事です。